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トランペット初心者が必ず悩む「息が入らない」という壁
トランペットを始めたばかりの頃、多くの初心者がぶつかる悩みがあります。それが「息が入らない」「思ったより苦しい」「すぐに息切れしてしまう」という問題です。
私自身、トランペットを始めて最初の数か月間、この悩みから抜け出せずにいました。ロングトーンを吹こうとしても数秒で苦しくなり、音は細く不安定。先生や先輩からは「もっと息を入れて」と言われますが、そもそも息が入らないのです。
「自分は肺活量が少ないのではないか」「運動不足だから向いていないのではないか」と何度も落ち込みました。しかし、結論から言うと、私の問題は肺活量でも体力でもありませんでした。原因は“姿勢”だったのです。
この記事では、トランペット初心者が陥りやすい「息が入らない原因」と、それを解決するための姿勢改善について、私自身の体験談を交えながら詳しく解説していきます。
息が入らない原因は肺活量ではなかった
私が勘違いしていた「息が入らない理由」
当時の私は、「息が入らない=肺活量不足」だと完全に思い込んでいました。実際、周囲には運動経験のある人が多く、「やっぱり体力の差かな」と勝手に納得していたのです。
しかし、ある日先生に言われた一言が、その考えを覆しました。
「その姿勢だと、どれだけ息を吸おうとしても入らないよ」
この言葉を聞いたとき、正直ピンときませんでした。なぜなら、自分では“普通に座っている”つもりだったからです。
初心者にありがちな悪い姿勢とは
今振り返ると、当時の私の姿勢は典型的な初心者の悪い例でした。
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椅子に浅く腰掛けている
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背中が丸まり、猫背になっている
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顎が前に突き出て首が詰まっている
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楽器を構えるために上半身が前のめりになっている
この状態では、胸やお腹が圧迫され、肺が十分に膨らむ余地がありません。
つまり、「息が入らない」のではなく、「息が入らない姿勢を自分で作っていた」のです。
姿勢が悪いとトランペットの息はどうなるのか
胸とお腹が動かない=息が吸えない
トランペットでは、胸式呼吸だけでなく腹式呼吸も非常に重要です。しかし姿勢が悪いと、お腹や肋骨が自由に動きません。
私の場合、猫背の状態で無理やり息を吸おうとしていたため、
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肩だけが上下する浅い呼吸
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すぐに苦しくなる
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吹き始めから息が足りない
という悪循環に陥っていました。
姿勢の悪さは音にも直結する
息が入らない状態で吹くと、当然音にも影響が出ます。
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音が細く、芯がない
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ロングトーンが安定しない
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高音が特に苦しい
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すぐに唇がバテる
当時は「アンブシュアが悪いのかな」「もっと練習量が必要かな」と考えていましたが、根本は姿勢でした。
姿勢が悪いままいくら練習しても、息の通り道が塞がれている状態では限界があるのです。
私が実践したトランペットのための姿勢改善方法
① 椅子の座り方を見直す
まず最初に改善したのは、椅子への座り方です。
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椅子に深く腰掛けすぎない
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骨盤を立てるイメージで座る
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体重はお尻の下に均等にかける
「背筋を伸ばす」というより、「骨盤を立てた結果、背中が自然に伸びる」感覚を意識しました。
② 背中と首をまっすぐにする
次に意識したのが、背中と首のラインです。
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背中を反らしすぎない
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猫背にならない
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頭が天井から糸で吊られているイメージ
この意識だけで、胸が自然に開き、呼吸が一気に楽になりました。
③ 楽器に体を合わせない
初心者の頃は、楽器に顔を近づける癖がありました。しかしこれは姿勢を崩す原因になります。
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顔を楽器に近づけない
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楽器を顔の位置まで持ち上げる
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上半身が前に倒れないよう注意する
これだけで、首と喉の圧迫が減り、息の通りが驚くほど良くなりました。
姿勢改善を実践して感じた劇的な変化【体験談】
息が「自然に入る」感覚を初めて体験
姿勢を意識し始めて数日後、ロングトーンを吹いたときの感覚は今でも忘れられません。
「あれ?苦しくない」
それまで必死に息を吸っていたのが嘘のように、自然に息が体に入ってくる感覚がありました。
無理に吸おうとしなくても、お腹と背中が広がり、息がスッと入るのです。
音量と音の安定感が明らかに変わった
姿勢が整うと、息の量だけでなく質も変わりました。
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音が太くなった
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ロングトーンが安定した
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フォルテが楽に出せる
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以前より疲れにくい
特に驚いたのは、「強く吹こう」と意識しなくても、自然と音量が出るようになったことです。
これは、息を無駄なく楽器に送れるようになった証拠だと思います。
なぜ姿勢改善が初心者にこそ重要なのか
間違った姿勢はクセとして定着しやすい
初心者のうちに身についた姿勢は、そのままクセになります。
私も姿勢を直すまでに時間がかかり、「もっと早く知っていれば」と何度も思いました。
息が入らない原因を「体力」や「才能」のせいにしてしまうと、改善のチャンスを逃してしまいます。
姿勢は意識すれば、誰でも今日から変えられる要素です。
姿勢が整うと他の悩みも一気に減る
姿勢を改善してから、以下の悩みも自然と減っていきました。
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息切れしやすい
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高音が出ない
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音が不安定
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すぐに疲れる
姿勢は、トランペット演奏の土台です。土台が整えば、その上に積み上げる技術も安定します。
まとめ|息が入らないと感じたら、まず姿勢を疑ってみてください
トランペット初心者が感じる「息が入らない」という悩みは、決して珍しいものではありません。
しかし、その原因は肺活量や才能ではなく、姿勢の問題であることが非常に多いです。
私自身、姿勢を改善しただけで、
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呼吸が楽になり
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音が太くなり
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演奏が楽しくなりました
もし今、あなたが「息が苦しい」「うまく吹けない」と悩んでいるなら、ぜひ一度、自分の姿勢を見直してみてください。
ほんの少し意識を変えるだけで、トランペットは驚くほど吹きやすくなります。
姿勢改善は、初心者が最短で上達するための近道です。
ぜひ今日の練習から取り入れてみてください。

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