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はじめに|「息をたくさん使えば良い音が出る」と思っていませんか?
トランペットを始めたばかりの頃、私が一番悩んでいたのは「とにかく疲れる」ということでした。
少し吹いただけで息が上がり、唇もバテてしまい、30分も練習するとクタクタになってしまいます。
当時の私はこう考えていました。
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トランペットは息を大量に使う楽器
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たくさん息を入れないと音が鳴らない
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プロは肺活量がすごいに違いない
しかし、これは完全な思い込みでした。
実は、初心者ほど「息の量を使いすぎて疲れている」のです。
この記事では、息の量が多すぎて疲れてしまう原因と、私自身が実践して効果を実感した**「少量で効率的に吹く方法」**について、体験談を交えながら詳しく解説します。
トランペット初心者のよくある悩み|息の量が多すぎてすぐ疲れる
息がもたない・頭がクラクラする
初心者の頃の私は、ロングトーンを吹くだけで息が切れ、ひどい時には軽い酸欠のような状態になることもありました。
「トランペットってこんなに苦しい楽器なのか」と本気で思っていたほどです。
練習時間が伸びない
息がすぐに疲れてしまうため、練習時間は自然と短くなります。
「今日は30分も吹けなかった…」という日が続き、上達している実感も得られませんでした。
音が安定しない・バテるのが早い
最初はそれなりに鳴っていても、数分後には音がスカスカになり、ピッチも不安定になります。
これは息を使いすぎてコントロールできなくなっている状態でした。
なぜ息の量が多すぎてしまうのか?初心者が陥る3つの原因
原因①「息は多ければ多いほど良い」という思い込み
私が一番大きな勘違いをしていたのがこれです。
確かにトランペットは息を使いますが、必要以上の息は逆効果です。
ホースから水を出すとき、蛇口を全開にすると制御できなくなりますよね。
それと同じで、息を入れすぎると音は荒れ、疲労だけが溜まっていきます。
原因② 音量=息の量だと思っていた
「大きな音を出したい=たくさん息を使う」と思っていましたが、実際は違いました。
音量は息の量よりも、息のスピードと集中度が大切です。
当時の私は、速く吹くべきところを量でカバーしようとしていたのです。
原因③ 唇と息のバランスが崩れていた
息を大量に使うと、唇が耐えきれずに開きすぎてしまいます。
その結果、
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無駄に息が漏れる
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音が広がりすぎる
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さらに息を足そうとする
という悪循環に陥っていました。
発想の転換|「たくさん吹く」から「少量で効率的に吹く」へ
転機になったのは、ある先輩から言われたこの一言でした。
「息、使いすぎ。半分でいいよ」
最初は信じられませんでした。
「半分の息で鳴るわけがない」と思ったからです。
しかし、試しに息の量を意識的に減らして吹いてみたところ、驚くことが起きました。
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音がまとまる
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無駄な力が抜ける
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吹くのが楽になる
ここで初めて、効率よく吹く感覚が少しだけ分かったのです。
実践した解決方法①|「息の量を7割に抑える」練習
あえて息を抑えて吹く
まず私がやったのは、「いつもの7割くらいの息量」でロングトーンを吹くことでした。
最初は音が細く感じましたが、無理に息を足さず、その状態をキープしました。
すると、
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音の芯がはっきりする
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無駄なブレが減る
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息が長くもつ
という変化が出てきました。
「まだ余裕がある」状態を作る
ポイントは、
**「まだ息を足せる余裕がある状態で吹く」**ことです。
ギリギリまで息を使うのではなく、常に余力を残すことで、長時間安定して演奏できるようになりました。
実践した解決方法②|息を「押し出す」のをやめた
以前の私は、腹筋に力を入れて「息を押し出す」イメージで吹いていました。
しかしこれは、必要以上に息を消耗する原因になります。
そこで、
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押すのではなく「流す」
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息を一定に保つ
という意識に変えました。
その結果、息の消費量が明らかに減り、疲労感が激減しました。
実践した解決方法③|「小さめの音」で基礎練習をする
大きな音ばかり出そうとしていたことも、息を使いすぎる原因でした。
そこで、基礎練習はあえて小さめの音量で行うようにしました。
小さい音で安定させるには、
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無駄な息が使えない
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コントロールが必要
になります。
この練習を続けた結果、普通の音量に戻したときでも、少ない息で楽に鳴らせるようになりました。
解決方法を続けて実感した効果|明らかに変わった3つのこと
効果① 練習しても疲れにくくなった
以前は30分が限界でしたが、今では1時間以上吹いても余裕があります。
息が残っている感覚があり、「まだ吹ける」と思えるようになりました。
効果② 音が安定し、ムラが減った
息の量が安定したことで、音のムラやバラつきが減りました。
特にロングトーンやフレーズの最後で音が痩せなくなったのは大きな変化です。
効果③ 高音が楽に感じるようになった
意外だったのが高音です。
息を大量に使わなくなったことで、無駄な力が抜け、高音が以前よりも楽に出るようになりました。
トランペットは「肺活量」ではなく「効率」が大切
初心者の頃の私は、トランペットは体力勝負だと思っていました。
しかし、実際にはどれだけ効率よく息を使えるかが重要でした。
少量の息でも、
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正しい方向
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適切なスピード
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無駄のない使い方
ができれば、十分に鳴らすことができます。
まとめ|息を減らす勇気が、上達への近道です
息の量が多すぎて疲れる悩みは、初心者にとって非常に多いものです。
しかし、それは才能や体力の問題ではありません。
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息を使いすぎている
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効率を知らない
ただそれだけです。
私自身、「少量で効率的に吹く」ことを意識しただけで、練習の質も演奏の安定感も大きく変わりました。
もし今、
「トランペットは苦しい」「すぐ疲れる」
と感じているなら、一度息を減らすことを試してみてください。
きっと、驚くほど楽に吹けるようになるはずです。

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