トランペットを始めたばかりの頃、多くの人が最初にぶつかる壁があります。それが「息が続かない」という悩みです。
音を出すだけで精一杯なのに、フレーズの途中で苦しくなり、最後まで吹き切れない。私自身もこの悩みを長い間抱えていました。
本記事では、トランペット初心者が息が続かない原因と、その解決策として私が実際に効果を実感したロングブレストレーニングについて、体験談を交えながら詳しく解説します。
同じ悩みを持つ方のヒントになれば幸いです。
目次
トランペット初心者によくある悩み「息が続かない」
トランペットは見た目以上に体力を使う楽器です。初心者の頃は、
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ロングトーンが最後まで持たない
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曲の途中で息切れしてしまう
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息を吸う回数が多く、演奏が途切れる
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吹き終わるとクラクラする
といった経験をする方が多いのではないでしょうか。
私もまさに同じ状態でした。中学でトランペットを始めた当初、周りの先輩は長い音を安定して吹いているのに、私は4小節も持たずに音が揺れ、最後はスカスカになってしまっていました。
私自身の体験談|「肺活量がないから仕方ない」と思っていた頃
当時の私は「自分は肺活量が少ない体質なんだ」と本気で思っていました。
体育の持久走も苦手でしたし、「だから息が続かないのは才能の問題だ」と半ば諦めていたのです。
練習中も、とにかくたくさん息を吸おうとして肩をすくめ、大きく息を吸い込み、一気に吐いてしまう。
結果、最初は音が出るけれど、すぐに息が尽きるという悪循環に陥っていました。
今振り返ると、この考え方こそが最大の間違いでした。
なぜ息が続かなかったのか?初心者が陥りやすい3つの原因
① 息を一気に使いすぎていた
初心者の頃は「強く吹かないと音が出ない」と思いがちです。
その結果、息を一気に吐き出してしまい、ロングトーンが持たなくなります。
息は量ではなくコントロールが重要なのですが、当時の私はそれを全く理解していませんでした。
② 吸うことばかり意識して、吐く練習をしていなかった
意外かもしれませんが、息が続かない原因は「吸えていない」のではなく、「上手に吐けていない」ことが多いです。
私は息を吸うことばかり意識し、吐くスピードや安定性については全く考えていませんでした。
③ ロングトーンを軽視していた
ロングトーンは地味でつまらない練習だと思い、短時間で切り上げていました。
しかし、息の基礎を作る上でロングトーンほど重要な練習はありません。
解決策|ロングブレストレーニングとは何か?
こうした悩みを解決するきっかけになったのが、ロングブレストレーニングでした。
ロングブレストレーニングとは、
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一定の音量
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一定の音質
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一定の息のスピード
を保ちながら、できるだけ長く息を吐き続けるトレーニングです。
単なるロングトーンとは違い、「どれだけ長く、安定して息を使えるか」に重点を置いた練習方法です。
私が実践したロングブレストレーニングの方法
私が実際に行っていた方法は、とてもシンプルです。
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楽な音域(B♭やC)を選ぶ
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メトロノームを60に設定
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mf(中くらいの音量)で音を出す
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音量・音色を変えずに、可能な限り伸ばす
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苦しくなっても急に止めず、最後まで息を均等に使う
ポイントは「長さを競わない」ことです。
最初は10秒でも構いません。安定しているかどうかを最優先にしました。
ロングブレストレーニングを続けて感じた変化
① 明らかに息が長持ちするようになった
1週間ほど続けただけで、「あれ、前より楽に吹ける」と感じました。
以前は4小節で苦しくなっていたフレーズが、余裕を持って吹けるようになったのです。
② フレーズの最後まで音が痩せなくなった
息を均等に使えるようになったことで、フレーズの終わりでも音がしっかり残るようになりました。
これだけで演奏が一気に安定して聞こえるようになります。
③ 精神的な余裕が生まれた
「途中で息が切れたらどうしよう」という不安が減り、演奏に集中できるようになりました。
これは想像以上に大きな効果でした。
トランペット初心者こそロングブレストレーニングをやるべき理由
ロングブレストレーニングは、
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肺活量に自信がない人
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体力に不安がある人
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息切れが原因で演奏が不安定な人
すべてにおすすめできます。
才能や体格に左右されにくく、正しい方法で続ければ必ず効果が出るのが最大の魅力です。
まとめ|息が続かない悩みは練習方法で解決できる
かつての私は、「息が続かない=自分の能力不足」だと思い込んでいました。
しかし実際は、息の使い方を知らなかっただけでした。
ロングブレストレーニングを通して、
「息は一気に使うものではなく、コントロールするもの」
という感覚を身につけられたことが、今の演奏の土台になっています。
もし今、あなたが息切れに悩んでいるなら、ぜひ今日からロングブレストレーニングを取り入れてみてください。
地味な練習ですが、確実にあなたのトランペット演奏を変えてくれるはずです。

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