トランペットを始めたばかりの頃、ロングトーンがとにかく辛いと感じたことはありませんか。
音はすぐに揺れる、唇が痛くなる、息が続かない。
「こんなに苦しい練習を続けて意味があるのだろうか」と、私は何度も思いました。
しかし今振り返ると、ロングトーンはやり方を間違えなければ、初心者こそ効果を実感しやすい練習でした。
この記事では、トランペット初心者だった私自身の体験談をもとに、
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なぜロングトーンが辛かったのか
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なぜうまくできなかったのか
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「徐々に時間を伸ばす」練習を実践してどう変わったのか
を詳しく解説します。
ロングトーンが苦痛になっている方の参考になれば幸いです。
目次
トランペット初心者がロングトーンを辛く感じる理由とは
ロングトーン=基礎中の基礎なのに続かない現実
ロングトーンは、どの教則本にも必ず登場します。
「まずはロングトーンから」と言われ、私も疑問を持たずに取り組みました。
しかし現実は、
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10秒も伸ばせない
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音程が不安定
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息が震える
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唇がすぐに疲れる
と、全くうまくいきませんでした。
正直なところ、
「こんなに辛いなら曲の練習をした方が楽しいのでは?」
と何度も思ったのを覚えています。
トランペット初心者の頃の私のロングトーン体験談
私がトランペットを始めたのは社会人になってからでした。
学生時代に吹奏楽経験はなく、完全な初心者です。
最初は音を出すだけで精一杯。
それでも「基礎が大事」と聞いていたため、ロングトーンを毎日10分以上やろうと決めました。
ところが、
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開始3秒で息が苦しい
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5秒を超えると音がガタガタ
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10秒もたずにバテる
という状態でした。
それでも「長く伸ばさないと意味がない」と思い込み、
無理に限界まで伸ばす練習を続けていました。
結果、唇は常に疲労状態。
音は一向に安定せず、ロングトーンが嫌いな練習になってしまったのです。
なぜロングトーンがうまくできなかったのか【原因】
原因① 最初から「長く伸ばすこと」を目標にしていた
一番の原因は、いきなり長時間のロングトーンを目指していたことでした。
「ロングトーン=20秒以上伸ばすもの」
そんなイメージを勝手に持っていたのです。
しかし初心者の頃は、
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息のコントロール
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口周りの筋力
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アンブシュアの安定
すべてが未完成です。
その状態で長時間伸ばそうとすれば、
体が悲鳴を上げるのは当然でした。
原因② 疲れても無理に続けていた
「辛くても耐えれば鍛えられる」
私は完全にこの考えに囚われていました。
唇が震えても、音が崩れても、
「あと少し、あと少し」と無理を重ねていたのです。
結果として、
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正しいフォームが崩れる
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変な癖がつく
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ロングトーン自体が苦痛になる
という悪循環に陥っていました。
原因③ 成長を感じられずモチベーションが下がっていた
ロングトーンは地味な練習です。
しかも成果がすぐに目に見えません。
私は
「こんなに辛いのに、全然上達していない」
と感じ、練習へのモチベーションも下がっていきました。
解決策は「徐々に時間を伸ばす」ロングトーン練習法
発想を変えたきっかけ
ある日、経験者の方に相談したところ、こんな言葉をもらいました。
「最初から長く伸ばそうとしなくていい。
まずは楽に安定して出せる時間を大事にしよう。」
この言葉で、私は考え方を大きく変えました。
ロングトーンは「耐久練習」ではない
ロングトーンの目的は、
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安定した息
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まっすぐな音
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無理のないフォーム
を身につけることです。
決して、
「苦しさに耐える練習」
ではありません。
そこで私は、徐々に時間を伸ばす方法に切り替えました。
私が実践した「徐々に時間を伸ばす」具体的な方法
ステップ① まずは5秒でOKにした
最初に決めたルールは、
5秒安定して出せれば合格という基準です。
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音が揺れない
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苦しくならない
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唇に余裕がある
この3つを満たすことを優先しました。
正直、
「たった5秒で意味があるのか?」
と思いましたが、ここは我慢です。
ステップ② 安定したら1〜2秒ずつ伸ばす
5秒が楽にできるようになったら、
次は6秒、7秒と少しずつ時間を伸ばしました。
一気に10秒を目指さないことがポイントです。
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今日6秒できた
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明日は7秒挑戦
この積み重ねが、精神的にもとても楽でした。
ステップ③ 疲れる前に必ず休憩する
もう一つ徹底したのが、
疲れる前にやめることです。
「まだいけそう」くらいで止めることで、
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変な力みがつかない
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翌日の練習が楽になる
という効果を実感しました。
解決方法を実践して感じた具体的な効果【体験談】
ロングトーンが「辛い」から「安心」に変わった
この練習法を続けて一番変わったのは、
ロングトーンへの印象です。
以前は、
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辛い
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苦しい
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早く終わらせたい
という気持ちしかありませんでした。
しかし今では、
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音を整える時間
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自分の状態を確認する時間
として、むしろ安心できる練習になりました。
音の安定感が明らかに向上した
徐々に時間を伸ばす練習を続けた結果、
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音の揺れが減った
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息が一定に流れるようになった
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ロングトーン後のフレーズも安定した
といった変化を感じました。
特に、曲を吹いたときの出だしの音が安定したのは大きな成果でした。
唇の疲労が減り、練習量が増えた
無理をしなくなったことで、
唇の疲れが明らかに減りました。
その結果、
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練習後も余裕が残る
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翌日も問題なく吹ける
ようになり、結果的に練習時間が増えたのです。
トランペット初心者に伝えたいロングトーンの考え方
長さより「質」を大切にする
ロングトーンは、
「何秒伸ばせたか」
ではなく、
「どれだけ安定して吹けたか」
が重要です。
短くても、良いロングトーンは必ず力になります。
成長は気づかないうちに積み重なっている
私自身、最初は変化を感じられませんでした。
しかし、気づけば、
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以前より長く楽に伸ばせる
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音が安定している
という状態になっていました。
成長は、ある日突然実感するものだと思います。
まとめ|ロングトーンが辛いなら「徐々に時間を伸ばす」が正解
トランペット初心者にとって、
ロングトーンが辛いのは決して特別なことではありません。
大切なのは、
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無理をしない
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短い時間から始める
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徐々に時間を伸ばす
この3点です。
私自身、この方法に変えてから、
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ロングトーンが苦痛でなくなり
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音が安定し
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トランペットが楽しくなりました
もし今、ロングトーンが辛くて悩んでいるなら、
ぜひ一度「徐々に時間を伸ばす」練習を試してみてください。
きっと、少しずつですが確実に変化を感じられるはずです。

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