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【トランペット初心者必見】低音が鳴らない原因と改善法|口の中を広く保つだけで劇的に変わるコツ
トランペット初心者の多くが悩む問題の一つに、「低音が鳴らしにくい」というものがあります。私自身、トランペットを始めたばかりの頃は、スケール練習で低いファやミに差しかかると音がスカスカになり、思うように鳴らせませんでした。
今回は、私が実際に経験した「低音が鳴らない原因」と、それを克服した「口の中を広く保つ」練習法について、体験談を交えながら詳しく紹介します。
◆ なぜトランペット初心者は低音が鳴らしにくいのか?
私が低音を苦手としていた時期、原因は「息の通り道が狭くなっていたこと」でした。高音を出そうとすると、どうしても口や喉を締めるクセがつきがちですが、その習慣が低音でも無意識のうちに出てしまっていたのです。
特に私の場合、低音を出すときに「唇をゆるめる」ことばかり意識してしまい、その代わりに口の中が狭くなってしまっていました。結果として、息が思う方向に流れず、音が安定しなかったのだと気づきました。
◆ 私が実際に試して効果があった「口の中を広く保つ」方法
ある日、レッスンで先生に「母音の“オ”を唱えているようなイメージで吹いてみて」と言われました。半信半疑で試すと、驚くほど低音がスムーズに響いたのです。
このとき意識したことは以下の3つです。
- 舌を下げる(特に奥の方)
- 喉の奥を広げるイメージを持つ
- 息を「太く」ゆっくり流す
これらを意識すると、口の中に空間が生まれ、低音に必要な「太い息」が自然と出せるようになりました。
◆ 「口の中を広く保つ」ことで起きた変化(体験談)
低音が鳴らしやすくなったことで、まず感じたのは「音が安定する」ことでした。以前はスケールの下の方に入ると音程が不安定になりがちでしたが、改善後は息がしっかり通るため、低音でも音質が揺れにくくなりました。
また、私自身の感覚として大きかったのは「体がリラックスした状態で吹けるようになった」ことです。口の中のスペースを意識することで、肩や首の余計な力が抜け、結果として音全体が柔らかくなりました。アンサンブルでも「低音がしっかりしてきたね」と言ってもらえるようになり、自信を持って低いフレーズを吹けるようになったことがとても嬉しかったです。
◆ 低音を安定させるために今日からできる練習方法
低音を安定させるためには、次のような簡単な練習が効果的でした。
1. 口の中の形を意識したロングトーン
母音の「オ」または「ア」をイメージしながら長く音を伸ばすだけで、口腔内スペースを広げる感覚がつかめます。
2. タンギングなしの低音スラー練習
低い音からさらに下にいくスラーを繰り返すことで、息の太さと舌の位置を調整する感覚が磨かれます。
3. 息を出す前に深くリラックスした呼吸を入れる
喉が開いた状態で吹くための準備として、深い呼吸は非常に効果的です。
◆ まとめ|低音が鳴らない原因は「口の中の狭さ」だった
低音が鳴りにくい原因の多くは、「口の中のスペースが狭くなっていること」にあります。私も長い間悩んでいましたが、口腔内を広く保つ意識を持つだけで、音が劇的に改善しました。
もしあなたも「低音が安定しない」「息がすぐ詰まる」と悩んでいるなら、ぜひ今日から「口の中を広くする」意識を取り入れてみてください。演奏の感覚が変わり、コントロールできる音域が一気に広がるはずです。
トランペットは難しいからこそ成長が感じられる楽器です。焦らず、一つずつ改善しながら楽しく続けていきましょう。

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