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【トランペット初心者向け】音色がキンキンになる原因と改善法|遠くに柔らかく響かせるコツを体験談で解説
トランペットを始めたばかりの頃、多くの人が悩むのが「音色がキンキンしてしまう」という問題です。私自身も、練習を録音して聞き返してみると、思っていたよりも金属的で耳に刺さるような音になってしまい、落ち込んだ経験があります。そこで本記事では、私の体験談を交えながら、なぜ音がキンキンしてしまうのか、そしてどう改善すれば柔らかく遠くに響く音色になるのかを詳しく解説します。
音色がキンキンするのはなぜ?原因を体験談から分析
初心者の頃の私は、音をしっかり出そうとするあまり「強く吹くこと=良い音」と勘違いしていました。特に部活の合奏では、自分の音が周りに埋もれないよう、息を強く押し出し、口の中も狭くなっていました。この状態だと息が一点に集中しすぎてしまい、結果として音がキツく、金属的な響きになってしまいます。
自分の吹いた音が録音でキンキンしていた理由を振り返ると、以下のような原因がありました。
- 息を押し込みすぎていた(スピードが速くなりすぎる)
- 口の中が狭くなり、舌の位置が高くなっていた
- ベルのすぐ前に音を飛ばそうとしていた(近距離に向けた音)
特に「すぐ目の前に向けて音を出そうとしていた」という癖が大きな原因でした。近距離に当てるように吹くと、どうしても音が硬くなります。これは初心者にありがちな共通の悩みだと感じています。
改善法:遠くに響かせる意識で音色が劇的に変わる
この悩みを解決するきっかけになったのは、レッスンの先生から言われた「もっと遠く、体育館の奥まで音を届けるつもりで吹いてごらん」という一言でした。そのときは半信半疑でしたが、実際に意識してみると音に大きな変化が生まれました。
具体的に取り組んだ改善方法は次の通りです。
- 遠くの壁を柔らかく鳴らすイメージで吹く
- 息を押し込むのではなく「流す」意識に変える
- 口の中を広く保つ(「オー」と言う形)
- ロングトーンで安定した柔らかい音を作る練習を増やした
特に効果があったのは「遠くを鳴らすイメージ」を持つことでした。これを意識すると、自然と口の中の空間が広くなり、息のスピードも適度になり、音色がまろやかになります。
改善後の変化:録音で自分の音が好きになった瞬間
改善方法を続けて1週間ほど経った頃、再度録音して聞いてみると、自分でも驚くほど音が柔らかくなっていました。以前のような「金属的な突き刺さる音」ではなく、太くて温かみのある響きが出るようになったのです。
特に合奏の中で、周りから「今日の音、前よりもすごく良いね」と褒められたときは、本当に嬉しかったのを覚えています。遠くに響かせる意識を持つだけでこれほど変わるのか、と実感しました。
さらに、柔らかい音で吹く癖がついたことで、高音でもキンキンせずに安定して鳴らせるようになり、コントロール力も向上しました。息の使い方が改善されたおかげで、疲れにくくなったのも大きなメリットです。
まとめ:柔らかい音は意識から生まれる
トランペットの音色は、技術よりもまず「意識」で大きく変わります。キンキンした音に悩んでいる初心者の方は、ぜひ今日から「遠くに向けて柔らかく響かせる」ことを意識してみてください。
私自身、意識を変えただけで音色が劇的に改善しました。あなたも必ず変われます。焦らず少しずつ、柔らかく豊かな音を探していきましょう。

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