【初心者必見】トランペットで口角が下がる原因と改善方法｜口角を横に引く練習で音質が安定した体験談

口角が下がると音が不安定になる理由とは？

トランペットを始めたばかりの頃、多くの初心者が悩むポイントのひとつに「口角が下がってしまう」という問題があります。私もまったく同じ悩みを抱えていました。
練習すればするほど音が不安定になり、高音に行くと息が漏れたり、音がかすれたり…。レッスンで先生に見てもらったところ、「口角が下がっている」「アンブシュアが緩んでいる」と指摘されました。

口角が下がると、唇を支える筋肉が弱くなり、振動が安定しなくなるため音もぶれやすくなります。特に初心者は、息を強く入れようとするほど頬の筋肉が下方向に力を逃がしてしまいがちです。

筆者の失敗談：練習しても音が安定しなかった理由

私が口角が下がる癖に気づいたのは、練習中に録音を聞き返したときでした。自分ではしっかり吹いているつもりなのに、音が揺れ、安定感がありませんでした。

鏡の前で吹いてみると、口角がほんの少し下がり、口全体が縦に開き気味になっていることがわかりました。これでは唇の振動が均一にならず、息の圧力も正しく伝わりません。

さらに原因を探ると、次のような問題がありました。

• 息を入れる時に無意識に口が開きすぎていた
• 下唇に力を入れすぎて口の形が縦に広がっていた
• 頬の筋肉が弱く、支える力が不足していた
• 長時間練習すると疲れて口角がどんどん下がっていた

つまり、アンブシュアの基礎ができていない状態だったのです。「とにかく吹く」では限界があり、口の形や筋肉の使い方を改善する必要がありました。

口角を軽く横へ引く練習を開始：その方法とは？

そこで先生に教わったのが、「口角を軽く横に引く練習」です。これはトランペットのアンブシュアを安定させるためにとても効果的なトレーニングでした。

1. 鏡を見ながら「笑顔の一歩手前」を作る

笑いすぎると口が広がりすぎて逆効果ですが、口角をほんの数ミリ横に引くだけの感覚をつかみます。この時、頬の上の筋肉が少し持ち上がるようなイメージです。

2. マウスピースだけで軽く音を出す

口角を横に引いた状態で、マウスピースのみを使って軽い「ブー」という振動を作ります。これを毎日1〜2分続けるだけで、口角の位置が安定してきました。

3. ロングトーンで形をキープする練習

その後、楽器をつけてロングトーンを行います。息を強く入れすぎず、口角を横に維持しながら一定の音を保つことを目標にしました。

4. 5分ごとに鏡で形をチェック

気づかないうちに元の癖に戻ってしまうため、こまめに鏡で確認することも重要でした。

改善後に感じた効果：音の安定感が劇的にアップ

口角を横に引く練習を続けて数週間ほど経つと、明確な変化が現れました。

• 音がまっすぐに伸びるようになった
• 息が漏れにくくなり音量が安定した
• 高音が以前より軽く出るようになった
• 演奏時の疲労が減った

特に驚いたのは高音の変化でした。今までは力で押し上げていたため苦しいだけでしたが、口角が横に固定されることで唇の振動ポイントが安定し、自然と抜けの良い音が出るようになりました。

また、録音を聞き返したときの音の揺れもほとんどなくなり、ロングトーンの持続時間も伸びました。アンブシュアが安定すると音質がこんなにも変わるのかと感動したのを覚えています。

まとめ：口角を軽く横へ引くだけで演奏が変わる

トランペット初心者が口角が下がる悩みを持つのは自然なことですが、意識して改善することで音は大きく変化します。

• 口角が下がると音が不安定になる
• 原因は筋肉不足や口の開きすぎにある
• 口角を軽く横に引く練習が効果的
• 継続することで音質・安定感・高音が向上する

もしあなたが今まさに同じ悩みを抱えているなら、今回紹介した練習法をぜひ取り入れてみてください。小さな意識改革が、大きな演奏の変化につながります。