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【トランペット初心者必見】唇が震えすぎて音が不安定になる原因と改善法|息のスピードを安定させるコツ
トランペットを吹き始めたばかりの頃、私が特に悩んでいたのが「唇が震えすぎて音がブレる」という問題でした。しっかり吹いているつもりなのに、音がガタガタして安定しない…。同じ初心者の方で、似た悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
唇が震えすぎてしまう原因とは?
トランペットは唇が適度に振動することで音が生まれます。しかし初心者の頃の私は、この振動が必要以上に大きくなり、コントロール不能になっていました。原因を振り返ると、主に次の3つがありました。
1. 息のスピードが安定していなかった
当時の私は「強く吹けば音が出る」と思い込んでいました。その結果、息を入れるたびにスピードが速くなったり遅くなったりし、唇もそれに引きずられて震えが大きくなる一方。まるで風に煽られた紙のように、唇の振動がぐらぐらと不安定になっていました。
2. 息を吸いすぎて息圧が暴走していた
練習中、私はいつも「もっと息を吸わなきゃ」と深呼吸を繰り返していました。しかし吸いすぎた息はコントロールが難しく、いざ吹く瞬間に「ドン」と勢いよく出てしまい、唇の振動を乱していました。
3. 唇を必要以上に締めていた
唇が震えるのが怖くて、余計に引き締めるクセもありました。これが逆に振動幅が大きくなる原因で、余計に音がバサバサしたり、かすれたりしていました。
息のスピードを安定させるために実践した練習方法
この問題を解決するために、私が効果を感じた方法は「息のスピードを一定に保つ」というシンプルな考え方でした。ここから紹介する練習を続けたことで、唇の震えが驚くほど安定し、音のブレがなくなっていきました。
1. 息だけを一定スピードで出す練習
まず取り入れたのが、楽器を使わずに息だけでスピードを確認する練習です。
- 椅子に座り、姿勢を伸ばす
- 「スー」と一定の音で5秒吐く
- これを10セット繰り返す
最初は吐き始めが強く、最後が弱くなりがちでした。しかし「常に同じ太さとスピードで空気を押し出す」ことを意識すると、だんだん呼気の安定を身体が覚えていきました。
2. マウスピースでロングトーンを行う
次に、マウスピースを使って一定の音を出すロングトーンを練習しました。特に「極弱音(ピアニッシモ)」で吹くと、息の乱れがすぐにわかるためおすすめです。
私は最初、音がプルプル震えてしまい、安定するまでに時間がかかりました。しかし息のスピードを一定にしようと意識することで、徐々に滑らかでまっすぐな音が出せるようになりました。
3. 低い音域でロングトーンを続ける
高音では息の圧力が強まりがちなので、まずは低音域で練習することにしました。低音は息をゆっくり、柔らかく出す必要があるため、息のコントロールを磨く練習として最適です。低音のロングトーン10分を毎日続けるだけでも、息のスピードが格段に安定していきました。
息のスピードを安定させた結果どう変わったか(体験談)
この練習を数週間続けた結果、私の演奏は大きく変わりました。まず、以前はガタついていた音がまっすぐ伸びるようになり、吹き始めの不安定さもほとんどなくなりました。
特に嬉しかったのは、普段の基礎練習だけでなく、曲を吹くときにも音の安定がそのまま反映されたことです。軽く吹いたつもりでも、以前のように唇が暴れたり、息が走ったりすることがなくなり、柔らかく響く音が出せるようになりました。
また、息のスピードをコントロールできるようになってからは、高音でも無理に力むことがなくなり、結果として唇の疲労も減りました。以前は数分吹いただけで唇がヘトヘトでしたが、息を安定させたことで持久力も向上しました。
まとめ:唇が震えすぎる原因は「息の乱れ」。安定した呼気が音を支える
トランペット初心者が唇の震えすぎに悩む大きな原因は、実は唇ではなく「息のスピードの乱れ」です。息が安定すると、唇も自然と落ち着き、音はまっすぐ伸びていきます。
もしあなたが今、同じような悩みを抱えているなら、まずは息だけの練習から始めてみてください。時間はかかりますが、続けることで必ず音が変わります。私自身が実感したことなので、自信を持っておすすめできます。
息のコントロールが身につけば、あなたのトランペットの音はもっと美しく、もっと自由になります。ぜひ今日から取り入れてみてください。

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