【トランペット初心者向け】唇が硬くなって音が出ない原因と改善法｜効果的な軽いストレッチで解決する方法

トランペットを始めたばかりの頃、思うように音が出ないと焦ってしまいますよね。特に「唇が硬くなって音が出ない」という悩みは、多くの初心者が通る道です。私自身もまったく同じ経験をし、練習時間だけが増えるのに音はどんどん悪くなるという負のループに陥っていました。

今回は、そんな私の実体験を交えながら、唇が硬くなる原因と、軽いストレッチで改善した方法を詳しくお伝えします。初心者でもすぐに実践できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

唇が硬くなって音が出ないのはなぜ？｜初心者が陥りがちな原因

トランペット初心者の多くが「唇が硬くなる＝力が足りない」と勘違いしがちです。私も同じように、音が出にくいと感じるたびに唇をギュッと締め、息を強く入れて無理に鳴らそうとしていました。

しかし、これこそが唇が硬くなる最大の原因でした。過剰な力みで口周りの筋肉が固まり、血行も悪くなるため、柔軟な振動ができなくなっていたのです。その結果、音がかえって出なくなり、「もっと力を入れないと」と思いさらに悪循環へ。

また、長時間の連続練習も唇の硬直を招きます。初心者の頃は楽しいあまり、つい夢中になって吹きすぎてしまいますが、これも唇の疲労を蓄積させ、音の出しにくさにつながっていました。

私が転機を迎えたのは、ある先生に「まずは唇をほぐすことから始めましょう」とアドバイスを受けたときでした。それまで私は、ウォームアップといえばロングトーンだけだと思い込んでいました。しかし、先生が教えてくれたのは、楽器を手に取る前に行う“唇のストレッチ”でした。

実施したストレッチはとてもシンプルで、次のようなものです。

これらを約1分程度行うだけで、唇が驚くほど柔らかくなりました。特に、顔全体の緊張が抜け、息を入れる前から“音が出る準備が整っている”感覚が自分でも分かるほどでした。

ストレッチを取り入れてから、練習の最初の音が格段に出やすくなりました。以前は、最初の一音が出るまでに数回のトライが必要でしたが、ストレッチをした日は一発で音が鳴るようになったのです。

さらに、唇が柔らかいことで振動が安定し、音質そのものも変わりました。以前はカスカスした音やバリついた音が多かったのですが、ストレッチ後は丸くて温かみのある音が出せるようになりました。

また、長時間の練習でも唇が疲れにくくなり、結果として練習効率もアップしました。「唇が硬くなって音が出ない」という悩みは、実は唇のケアさえすれば簡単に解決できるものだったと気づかされました。

トランペット初心者の多くは、音を出すことばかりに意識が向いてしまいがちです。しかし、良い音の第一歩は“唇のコンディション作り”です。唇が硬いままでは、どれだけ息を入れても楽器を強く押し当てても音は安定しません。

私のように「音が出ない→力む→さらに音が出ない」という悪循環に陥っている方は、ぜひ今日から軽いストレッチを取り入れてみてください。たった1分のケアが、音の出やすさ、練習の質、そしてトランペットを吹く楽しさを大きく変えてくれます。

唇を柔らかく保ち、無理のないアンブシュアで、楽しく上達していきましょう。