トランペット初心者の方からよく聞く悩みのひとつに、
「高い音が出ない」「すぐに唇が疲れる」「音が細くて震える」
といったものがあります。
これらの悩みの多くに共通している原因が、口を締めすぎてしまうことです。
私自身も、トランペットを始めたばかりの頃はこの問題にどっぷりハマっていました。
この記事では、
-
なぜ初心者ほど口を締めすぎてしまうのか
-
その結果、なぜうまく吹けなくなるのか
-
私が「息の支え」を意識することでどう変わったのか
を、実体験を交えながら詳しく解説していきます。
同じ悩みを抱えている方のヒントになれば幸いです。
目次
トランペット初心者に多い悩み「口を締めすぎる問題」
トランペットを始めたばかりの頃、私はこんな状態でした。
-
音を外したくなくて口をギュッと締める
-
高い音=力任せだと思い込む
-
息が足りないのを口でカバーしようとする
結果として、吹けば吹くほど苦しくなる悪循環に陥っていました。
特に高音域では、
「もっと締めないと音が当たらない」
「唇がバラけたら音が割れる」
と自分に言い聞かせ、全力で口を締めていました。
しかし今振り返ると、これがすべて間違いだったのです。
なぜ口を締めすぎるとうまく吹けなくなるのか【原因解説】
原因① 音をコントロールする場所を勘違いしていた
当時の私は、
音程も音色も、すべて唇で調整するものだと思っていました。
そのため、少しでも音が不安定になると、無意識に口に力が入ります。
しかし実際には、トランペットは「息」で鳴らす楽器です。
息の流れが弱いまま口だけを締めても、
-
音は細くなる
-
音程は不安定になる
-
すぐにバテる
という状態になります。
原因② 息の量とスピードが圧倒的に足りていなかった
今思えば、私は全然息を使っていませんでした。
「うるさくなりそう」「息を使うと疲れそう」
そんな不安から、最低限の息で何とか吹こうとしていたのです。
その不足分を補うために、
口を締めて無理やり振動させていた、というわけです。
原因③ 「楽に吹いてはいけない」という思い込み
初心者の頃は、
「苦しい=頑張っている」
「楽に吹けるのはズル」
といった謎の思い込みがありました。
その結果、力んだ状態が“正解”だと思い込んでいたのです。
私が試した解決法「息の支え」を強化する練習
転機は、ある日先輩に言われた一言でした。
「それ、口じゃなくて息で吹いてみたら?」
正直、最初は意味がわかりませんでした。
しかし言われた通り、口を緩めて息をしっかり入れることを意識してみたのです。
実践① とにかく深く息を吸う
まず変えたのは、息の吸い方です。
-
胸だけで吸わない
-
お腹や背中まで空気を入れるイメージ
-
「吸いすぎかな?」と思うくらい吸う
これだけで、吹き始めの安定感が明らかに変わりました。
実践② 息を「当てる」のではなく「流す」
以前は、
「ピンポイントで息を当てる」
感覚で吹いていましたが、これは口を締める原因になります。
代わりに、
太い息をまっすぐ前に流す
イメージに切り替えました。
すると、唇を無理に締めなくても音が自然に鳴り始めたのです。
実践③ ロングトーンで息の支えを確認
私が一番効果を感じたのは、ロングトーンです。
-
小さな音量でも息はたっぷり使う
-
音が揺れたら息を増やす
-
口で直そうとしない
これを毎日数分続けるだけで、
「口が勝手に力むクセ」が少しずつ抜けていきました。
息の支えを意識した結果、どう変わったのか【体験談】
① 唇が圧倒的に疲れなくなった
以前は30分吹くだけで限界でしたが、
息の支えを意識し始めてからは、倍以上吹いても余裕になりました。
無駄な力が抜けると、消耗がまったく違います。
② 高い音が「怖くなくなった」
高音=口を締める、という考えがなくなり、
「息を速く・強くする」
という発想に変わりました。
結果として、
-
音が詰まらない
-
失敗しても立て直せる
-
安定感が増す
という変化を実感しました。
③ 音色が太く、遠くまで飛ぶようになった
自分でも驚いたのですが、
録音を聴くと音が明らかに変わっていました。
以前の音は「キンキン」「細い」感じでしたが、
息を使うようになってからは、芯のある音になったのです。
トランペット初心者が意識すべきポイントまとめ
最後に、私の体験から伝えたいポイントをまとめます。
-
口を締めすぎるのは「息不足」のサイン
-
音は口ではなく息で作る
-
苦しい=正解ではない
-
ロングトーンは最高の練習
もし今、
「唇がつらい」「音が出にくい」
と感じているなら、口を疑う前に息を疑ってみてください。
まとめ|口を緩め、息で吹くとトランペットは一気に楽になる
トランペット初心者の頃の私は、
「もっと締めろ」「もっと力を入れろ」
と自分を追い込んでいました。
しかし本当に必要だったのは、
力を抜いて、息を支えることでした。
遠回りに見えても、息の使い方を身につけることが、
結果的に一番の近道になります。
この記事が、同じ悩みを持つ方の気づきになれば嬉しいです。

コメント