トランペット初心者の悩み「下唇だけに力が入る」を克服する方法|上下均等の意識で音質が劇的改善

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トランペット初心者の悩み「下唇だけに力が入る」を克服する方法|上下均等の意識で音質が劇的改善

トランペット初心者の中で意外と多い悩みが、「下唇だけに力が入ってしまい、音が不安定になる」というものです。私自身もまさに同じ壁にぶつかり、練習すればするほど音がつぶれたり、息がスムーズに入らなくなったりして困っていました。今回は、私の体験を交えながら、この悩みの原因と、上下の力を均等に保つための具体的な改善方法、その効果についてお話しします。

下唇にだけ力が入ってしまうのはなぜ?原因を理解する

私がトランペットを始めたばかりの頃、ロングトーンを練習しているときに、どうしても下唇だけがギュッと固くなってしまう癖がありました。特に高めの音を狙うときに顕著で、下唇で支えようとすればするほど、音がつぶれたり、ピッチが上ずったりしてしまいました。

後から先生に指摘されたのですが、下唇にだけ力が入る大きな原因は、アンブシュアの支点を下側に頼りすぎていることでした。初心者は息のスピードや方向を安定させようとして、無意識に下唇で押さえ込んでしまう傾向があります。特に私のように「音を当てよう」と意識し過ぎると、下側が固定され、上の唇がうまく振動できなくなるのです。

また、姿勢や口角の方向が左右で不均等になっていたため、自然と下側に力が集まり、アンブシュア全体が歪んでしまっていました。つまり「鳴らそうとする意識」と「正しいアンブシュアの理解不足」が重なってできていた癖でした。

上下の力を均等にするために私が行った改善方法

この癖を直すため、私は先生に教わった「上下均等の力を意識するアンブシュア改善法」を毎日の練習に取り入れました。特に効果があった方法を紹介します。

① 上唇と下唇のバランスを鏡でチェックする

まず取り入れたのが、鏡を使ったアンブシュアチェックです。楽器を構える前に、口角が左右同じ高さにあるか、上唇と下唇が対等に触れ合っているかを確認します。鏡を見ると、自分が思っている以上に下唇が前に出ていることに気づき、意識を修正できました。

② セットの段階で上下均等の軽い力を意識する

次に行ったのは、音を出す前にアンブシュアを軽く作り、「上下均等の軽い圧力」を感じてから息を入れる練習です。ポイントは押しつけず、そっと閉じて、息とともに振動させる感覚をつかむことでした。はじめはバランスが難しかったものの、息を先に流し、唇を軽くセットすることで余計な力が抜けやすくなりました。

③ 低めのロングトーンで上下バランスを固める

いきなり高音で練習すると、どうしても力が入ってしまうため、低めの音からロングトーンを始めました。低音は唇をリラックスして鳴らす必要があるため、上下のバランスを整えるのにぴったりです。「均等な力で息を受け止められているか」を意識しながら鳴らすと、アンブシュアが安定しやすくなりました。

改善方法を続けて感じた効果|音が驚くほど安定した

これらの練習を2週間ほど続けた頃、明らかに違いが出始めました。まず、音の立ち上がりがスムーズになり、余計な力を入れなくても楽に音が鳴るようになりました。以前は高音になると必ず下唇が固まり、音がつぶれることが多かったのですが、上下の力が均等になることで、上唇の振動がスムーズになり、音がはっきりと響くようになったのです。

また、アンブシュアが安定したことで、長時間吹いても疲れにくくなりました。以前は下唇だけが先に疲れて痛くなることが多かったのですが、均等に力が分散されることで負担が減り、練習後の疲労感も改善されました。

最も嬉しかった変化は、音程が整い、演奏中のブレが減ったことです。特にロングトーンやスラーでの移行が滑らかになり、先生からも「安定してきたね」と言われるほど演奏が変わりました。

まとめ|上下均等の意識がトランペット上達の大きな鍵

下唇にだけ力が入るという悩みは、多くの初心者が経験するものですが、正しい意識と練習によって必ず改善できます。ポイントは、上下の力を均等に保ち、息と唇のバランスを整えることです。

もしあなたも同じような悩みを抱えているなら、鏡を使ったアンブシュア確認や、上下均等を意識したロングトーン練習をぜひ取り入れてみてください。私自身の体験からも、その効果は確かなものだと実感しています。

無理な力を入れず、自然な振動を引き出せるようになることで、演奏は驚くほど変わります。毎日の小さな積み重ねが、確かな上達につながりますので、ぜひ一歩ずつ取り組んでみてください。

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