目次
トランペット初心者が悩む「音程が曲中でズレる」原因と解決法|チューニング確認だけで劇的に改善した体験談
トランペット初心者の悩みの中でも特に多いのが、「チューニングは合っているはずなのに曲の途中で音程がズレてしまう」という問題です。
チューナーでは合っているのに合奏になるとズレる。最初は合っているのに後半はズレる。録音して聞くと悲しくなるほどズレている。
このような経験をした初心者の方は多いのではないでしょうか。
実は私自身も、トランペットを始めたばかりのころは曲中で音程が迷子になる常習犯でした。
しかも当時の私は「自分は音程感覚が悪いのだ」と思い込んでいたのです。
しかし原因はもっと単純でした。
チューニングの確認方法を間違えていたのです。
この記事では、
- 曲中で音程がズレる理由
- 初心者がやりがちなチューニングの間違い
- 正しいチューニング確認方法
- 実際に改善した体験談
について詳しく解説します。
同じ悩みを持つ初心者の方の参考になれば幸いです。
トランペット初心者の大きな壁「曲中で音程がズレる問題」
初心者のころは、練習の前にチューナーを使ってチューニングをする人が多いと思います。
私も真面目に毎回チューニングしていました。
ところが合奏になると指揮者や先輩からこう言われるのです。
- 「音程低いよ」
- 「上ずってる」
- 「ずっと高い」
チューニングはしたはずなのに言われるので、当時の私は混乱していました。
「さっきチューナーで合わせたのに……」
そう思いながら吹くので、さらに音程が迷子になります。
録音を聞くと、驚くほどズレていました。
自分では真ん中の音程のつもりでも、実際にはかなり上下していたのです。
初心者がやりがちな間違ったチューニング方法
後になって気づいたのですが、初心者のころの私は典型的な間違ったチューニング方法をしていました。
とりあえず1回だけ合わせて終わり
私はウォームアップが終わると、チューナーを出してシの音(B♭)を1回吹きます。
針が真ん中に来たら終了です。
時間にして10秒くらいでした。
今思うと「それで合うわけがないだろう」と思いますが、当時は真面目にやっていました。
体験談:10秒チューニングの悲劇
ある日の合奏でのことです。
私はいつものように10秒チューニングを済ませました。
そして自信満々に演奏を始めました。
すると指揮者が止めて言いました。
「トランペット、すごく低い」
私は驚いて言いました。
「さっきチューニングしました!」
すると先輩が一言。
「それ、さっき合わせた時の体温だから」
その言葉の意味が最初は分かりませんでした。
しかし後で知ったのです。
トランペットは温まると音程が上がる楽器なのです。
つまり私は冷えた状態で合わせていたので、合奏中にはズレてしまっていたのです。
曲中で音程がズレる本当の原因
初心者の音程が曲中でズレる原因は主に次の通りです。
楽器の温度変化
トランペットは息を入れることで徐々に温まります。
楽器が温まると音程は上がります。
つまり、
- 最初は低い
- 途中で上がる
- また変わる
という現象が起きます。
初心者ほどこの影響を強く受けます。
吹き方が安定していない
初心者は息の量や口の形が一定になりません。
その結果、
- 強く吹くと高くなる
- 疲れると低くなる
- 高音で上ずる
という状態になります。
チューニングスライドの位置が適当
意外に多いのがこの問題です。
毎回スライドの位置が違うと音程も変わります。
初心者のころの私は、スライドの位置を毎回適当にしていました。
これも音程が安定しない原因でした。
音程のズレを改善したチューニング確認方法
私の音程が安定するようになったきっかけは、先輩から教わったチューニング確認のやり方でした。
ステップ1:楽器を十分温める
まず重要なのはチューニング前に楽器を温めることです。
目安は次の通りです。
- ロングトーン5分
- 簡単な音階練習
- リップスラー
これだけで楽器の状態が安定します。
ステップ2:ロングトーンで合わせる
1秒だけ吹くのではなく、5秒以上伸ばして合わせます。
すると音程の動きが分かります。
初心者のころは、
- 最初低くて途中で上がる
- 最後に下がる
ということに初めて気づきました。
ステップ3:何回も確認する
1回で終わりではなく、
- ウォームアップ後
- 合奏前
- 休憩後
に確認します。
これだけで音程の安定感が大きく変わりました。
体験談:チューニング確認だけで劇的に改善した話
この方法を教わった直後の合奏でのことです。
私は珍しく真面目に準備しました。
- ロングトーン5分
- スケール練習
- 再チューニング
そして合奏が始まりました。
すると信じられないことが起きました。
誰からも音程の注意をされなかったのです。
それどころか先輩から言われました。
「今日安定してるね」
私は内心驚いていました。
「やったことはチューニングだけなのに……」
というのが正直な感想でした。
音程のズレの大部分は技術ではなく準備不足だったのです。
さらに効果があった追加の工夫
スライド位置に目印をつけた
私は毎回スライドの位置が違いました。
そこでマスキングテープで目印をつけました。
すると毎回同じ位置にできるようになりました。
これだけでも安定しました。
練習中もチューナーを見るようにした
最初は面倒でしたが、練習中もチューナーを使いました。
すると自分のクセが分かりました。
- 高音は高くなる
- 疲れると低くなる
自分の傾向が分かると修正しやすくなりました。
音程が安定すると演奏が楽になる
音程が安定してから気づいたことがあります。
それは演奏が楽になったことです。
以前は、
- 音程が気になる
- 指揮者が怖い
- 周りが気になる
という状態でした。
しかし音程が安定すると、
- 音楽に集中できる
- 息が自然に使える
- 余裕ができる
ようになりました。
まとめ:初心者こそチューニング確認が最重要
トランペット初心者が曲中で音程がズレる原因の多くは、
- 楽器が温まっていない
- チューニングが短すぎる
- 確認回数が少ない
という単純な理由です。
しかし逆に言えば、
- 楽器を温める
- ロングトーンで合わせる
- 何度も確認する
だけで大きく改善します。
私自身、「音程が悪い人」から「普通の人」くらいには改善しました。
もし曲中で音程がズレて悩んでいるなら、まずはチューニングの確認方法を見直してみてください。
技術より先に解決できることがあるかもしれません。

コメント