目次
【トランペット初心者必見】装飾音のタンギングができない原因と解決法|細かいパッセージ練習で劇的改善した体験談
トランペットを始めたばかりの頃、多くの初心者がぶつかる壁があります。それが「装飾音のタンギングがうまくできない」という悩みです。
私自身、音階練習やロングトーンはそれなりにできるようになったのに、楽譜にちょこちょこっと書かれている装飾音が出てきた瞬間、頭が真っ白になりました。
「え、ここどうやって吹くの?」
「舌が追いつかない…というか、舌が迷子になる…」
今回は、そんな装飾音タンギング迷子だった私が、細かいパッセージ練習によってどうやって克服したのかを、体験談を交えながら詳しくお話しします。
トランペット初心者が悩む「装飾音のタンギング」とは?
装飾音とは、主音を引き立てるために入れられる短い音のことです。トリル、モルデント、アポジャトゥーラなど、名前を聞いただけで「なんだか難しそう…」と感じる初心者の方も多いと思います。
私も最初は、「音符が小さい=オマケ」くらいに思っていました。しかし実際に吹いてみると、このオマケがとんでもないクセ者でした。
タンギングがもたつく、音がつながる、最悪の場合「プヒョッ」と情けない音が飛び出します。
吹いている本人は真剣なのに、隣で聴いている先輩が肩を震わせて笑っているのを見て、「あ、今の絶対変な音だったな…」と悟るあの瞬間。今思い出しても顔が熱くなります。
なぜ装飾音のタンギングがうまくできなかったのか
原因① 舌を一気に速く動かそうとしていた
初心者の頃の私は、「装飾音=速い=舌を素早く動かす」と単純に考えていました。
その結果、舌に全力を出させすぎて、舌が暴走。タンギングというより、もはや舌の筋トレ状態です。
吹いている最中、頭の中では
「タタタタタッ!」
とイメージしているのに、実際の音は
「タ…タ…ダァ…?」
という、リズム崩壊状態でした。
原因② 指と舌の連携が取れていなかった
装飾音は、指の動きとタンギングが完全に噛み合わないと成立しません。
ところが当時の私は、指は指、舌は舌で別々に動かしていました。今思えば無謀です。
その結果、指が先に動いて舌が遅れる、舌が先に出て指が迷う、といった悲劇が連発しました。
原因③ そもそも練習方法を間違えていた
最大の原因はこれでした。
私は装飾音が出てくるフレーズを、いきなり原速で通そうとしていたのです。
今なら分かります。初心者がそれをやると、だいたい失敗します。というか、失敗しかしません。
細かいパッセージ練習に出会ったきっかけ
転機は、ある日レッスンで先生に言われた一言でした。
「それ、装飾音だけバラして練習してみようか」
私は内心、「え、そんな地味なことやるの?」と思いました。正直、曲を通して吹きたい気持ちの方が強かったからです。
しかし先生はニヤリと笑って、こう続けました。
「今のまま突っ走るより、遠回りに見える方が早いよ」
この言葉が、後に私を救うことになります。
実践した「細かいパッセージ練習」の具体的な方法
① 装飾音だけを切り出して超スローテンポで練習
まずやったのは、問題の装飾音だけを取り出すことでした。
メトロノームを使い、テンポは信じられないくらい遅く設定します。「遅すぎて眠くなるレベル」です。
最初は、
「これ、本当に意味あるのかな…」
と半信半疑でした。
しかし、ゆっくり吹くことで、舌がどこに当たっているのか、どのタイミングで動いているのかが、はっきり分かるようになりました。
② 指と舌を完全に同期させる
次に意識したのは、指と舌をセットで動かすことです。
私は声に出して
「今!」「今!」
と心の中でカウントしながら吹きました。
家族がいたら確実に変な目で見られる光景でしたが、背に腹は代えられません。
③ 少しずつテンポを上げる
スローテンポで安定してきたら、ほんの少しずつテンポを上げます。
ここで調子に乗って一気に速くすると、元に戻るので要注意です。私は何度もこれをやって失敗しました。
練習中に起きた笑えるエピソード
細かいパッセージ練習を始めた頃、あまりにも集中しすぎて、装飾音だけを30分以上吹き続けたことがありました。
結果どうなったかというと、曲の他の部分を完全に忘れました。
通しで吹こうとした瞬間、
「え、この次どこだっけ?」
と完全フリーズ。
装飾音は完璧なのに、曲が進まないという本末転倒な状態になり、思わず自分で吹きながら笑ってしまいました。
細かいパッセージ練習を続けた結果、どう変わったのか
① タンギングが軽くなった
一番の変化は、タンギングが驚くほど軽くなったことです。
以前は「よし、来い装飾音!」と気合を入れていましたが、今では自然に舌が動きます。
② 指と舌が勝手に連動する感覚
ある日ふと、「あ、考えなくても指と舌が一緒に動いてる」と感じました。
この瞬間は、本当に嬉しかったです。初心者の頃の自分に教えてあげたいくらいでした。
③ 曲全体に余裕が生まれた
装飾音でパニックにならなくなったことで、曲全体を楽しむ余裕が出ました。
結果的に音楽的にも良くなり、先生からも「今のフレーズ、いいね」と言われるようになりました。
まとめ:装飾音のタンギングは細かく練習すれば必ずできる
トランペット初心者にとって、装飾音のタンギングは大きな壁です。
しかし、それは才能の問題ではありません。ほとんどの場合、練習方法の問題です。
細かいパッセージ練習は地味で遠回りに見えますが、確実に力になります。
かつて装飾音で撃沈していた私が言うので、これは間違いありません。
もし今、装飾音のタンギングで悩んでいるなら、ぜひ今日から試してみてください。
きっと、ある日突然「できてる…!」と気づく瞬間がやってきます。
その時の喜びは、トランペットを続けてきて良かったと思える最高の瞬間の一つです。

コメント