楽器を購入する時にマウスピースを選ぶことがあります。
初めて買う場合は標準のマウスピースをおすすめします。
まずは、何の変哲もないマウスピースで練習をしていきましょう。
しばらく演奏をして曲が吹けるようになると、自分の「出したい音」というものがわかってきます。
吹奏楽・ポップス・ジャズなどのジャンルや、曲ごとにもトランペットの求められる音というものは違ってきます。
その際にマウスピースを変えるだけでも、音は変わるんです。
その探求を極めてしまうと楽器自体を買い替えたくもなるのですが、それではお金がいくらあっても足りません(笑)
マウスピースを変えて音色を変え、演奏のバリエーションを増やしていきましょう。
ではマウスピースを選ぶ時のポイントです。
まずは先ほど書いたように、自分の出したい音を明確にしてください。
そして現在の音との違いをちゃんと把握しましょう。
例えば、「明るくパリッとした音を出したいけど、現在はやさしくてやわらかい音だ」
といった具合です。
ただ、あまり練習しないままマウスピースを買い替えようとするのはやめてください。
まずはしっかりと基礎を習得して一通り吹けるようになってから、つまり自分の演奏スタイルを確立させてからです。
演奏スタイルが未確立のままマウスピースを買い替えてしまうと、別のマウスピースに乗り換えてまた今のマウスピースに戻ってきた時、
元の吹き方が出来なくなってしまい、また練習をし直さなければいけなくなるのです。
さて、出したい音が把握出来たら楽器屋さんに行きましょう。
早速店員さんに相談です。
マウスピースは小さなものですがいろんなバリエーションがあります。
ここでマウスピースの部分ごとの呼び方を紹介します。
口をつける部分の「リム」
リムの内側の直径は「リム内径」
リム内の半球状のくぼみは「カップ」
カップの一番すぼんだ部分は「スロート」
そのくぼんだ部分からまっすぐ伸びた穴は「バックボア」
バックボアの外側の部分は「シャンク」
ここでは例として選び方を書いていきます。
「現在はやさしくてやわらかい音だが、明るくパリッとした音を出したい」という場合です。
目次
リムを比べる
まずはリムの大きさを吹き比べていきます。
現在使っているマウスピースとは違うリムの大きさのものを吹き比べていきます。
リム以外の部分は同じものを選んでください。
全く違うと比べようがありません。
高い音が吹きやすいのはリムが小さい方です。
大きい方はタンギングがやりやすいです。
明るくパリッとした音を出すのであればリムが小さい方をおすすめします。
これはあくまで個人的な見解ですが、高い音を「パァン!」と出したければ小さいほうが吹きやすいです。
あと、大きい方に比べて吹き疲れることが少ないです。
カップを比べる
カップは浅い(くぼみが浅い)ものと深いものがあります。
浅いものは音が出しやすく、音が明るくパリッとしたものになります。
逆に深くすると、やさしくてやわらかい音になります。
スロートを比べる
スロートが大きいもの、小さいものがあります。
小さいものはパリッとした高い音が出しやすいです。
大きいと豊かな音になります。
というわけで、明るくパリッとした音が出したい場合はこうです。
・リムが小さい
・カップは浅い
・スロートは小さい
こんな具合のものを選べば今までとは違う音になります。
小さいリムでパリッとした音が出しやすくなり、カップとスロートが小さいことで出した息が圧縮されて、
勢いよくトランペットの中を駆け巡り、明るい音が出ます。
このような感じでマウスピースは選んでいきます。
しかしこれはあくまでほんの一例ですし、実際選ぶとなるとこれだけでは済みません。
この3点だけではなく、これ以外の部分の大きさや形が違うものだってあります。
あと…フィーリングもあります。
とにもかくにも楽器屋さんで吹き比べてみるしかありません。
あんなに小さなものですが、とっても大事なものです。
「これ!」といった相棒を見つけてくださいね。
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