トランペットの曲練習で必要なのは「一曲入魂」だ!

さて突然ですが、「トランペットを吹けるようになりたい」と思った理由はなんですか?

「先輩やプロの演奏を見て聴いて憧れたから」「公園やどこかで吹いて人気者になりたいから」「ただただ楽器が出来るのはかっこいいから」・・・などなど、理由はひとそれぞれあると思います。

練習して早く憧れの人に近づきたい!早くで演奏できるようになってかっこよく吹いて人気者になりたいと思うのはモチベーションになりますね。

でも一つ注意することがあります。

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初めから複数の曲に手を出さない

あれもこれも吹きたい初期

吹ける自分をイメージしてわくわくしながら教則本を買うために楽器屋さんや、本屋さん等々に行き、たぶん何冊か購入して家に帰ることでしょう。

その中にはトランペットの練習曲集なんかも入っているのではないでしょうか?「せっかく練習するのだから基礎練習だけではつまらない、何か曲が吹けるようにならなければ吹ける意味なんかない」、そんな気持ちですかね。

そして練習曲集を開くと、有名な曲・知ってる曲・憧れの人が演奏してた曲・自分が吹きたいと思っていた曲も入っているはずです。

「おおお~~、そうだよこれだよ!これが吹いてみたかったんだ!この曲はいってて良かった~」

なんて興奮しながらページをパラパラめくり、早速吹いていきます。楽しくて楽しくて、指番号を書き込みながらも演奏できている自分は、気持ちの上ではステージに立った演奏家です。

・・・しかし、何日も練習しているうちにあることに気づきます。

「あれ・・・?ただ吹いているだけじゃね?」

練習は一曲に集中するのが良い

ある程度基礎練習をしていれば、それなりに吹けるようになれはします。

でも表現する技術というものが必要です。ただ吹けるだけでいいのであれば、パソコンの作曲ソフトに打ち込んでスピーカーから流れてくる音を聴いていればそっちの方が簡単で楽です。

でも音楽というものはそんなものではないでしょう?曲を演奏するにはその曲を理解し、何を表現しようとしているかを読み取り、それをどう具現化し聴く人に伝えるかが演奏する側の役割だと私は考えます。

吹くだけで楽しいという人もいるでしょう。でも、曲を極めることはもっと楽しいです。楽器と一体化し、曲とも一体化するとそれはもう自分自身が音楽の一部になりその世界にのめり込めます。これはもっと楽しいことです。

複数の曲に対してそれを行うと思考がどうしても分散してしまいます。一曲に集中することが出来ません。極端に表現すると、デスメタルの曲を練習してからボサノバを練習しようとしてもアマチュアのさらに初心者には無茶な話です。

ですから、本当に吹きたい好きな一曲に絞り込んでそれを極めてみてください。

一曲を極めれば技術も極められる

とはいっても難しいですよね。近所の公園でも演奏している人がいるのですが、その方はいろんな曲を演奏されています。J-POP、クラシック、アニメ主題歌などなどいろいろ演奏してらっしゃいます。

毎週末、公園に来て30分~1時間ほど演奏をし帰っていきます。その公園から私の家までが結構近いので家にいてもその方の音は聞こえてくるのです。

「演奏するのが楽しいんだろうな~、同じ趣味を持つものとして親近感わくな~」と思いつつも、毎回同じ部分で音が詰まったり、、、同じ失敗をしたりしてしまうのです。

「うおおお…前もそこでやっちゃったじゃんか…。またやっちゃったか」と私は家で聴きながらもだえ苦しんでいます(笑)

どこでどう間違えようが、何をどう演奏しようがそれはその人の勝手であり、他人である私がとやかく思う必要もないですし、そもそも私にはそんな事を思ったり言う資格もないのですが…、なんというか「もったいない!」って思ってしまうのです。

しかし一つ書かせていただきますと、一曲を極めれば演奏技術の水準はそれなりに上がります。たかが一曲、されど一曲です。

まず一曲極めれば他の曲にも応用できる

曲の中には様々な部分があります。

ゆったりと吹く個所や指を早く動かす個所、息の使い方やビブラートをするところなどなどです。曲の流れによってどう演奏を切り替えるかという部分も含みます。

そういった事を複数の曲にまたがってするのではなく一曲ですることで、技術の向上をさせることが出来ます。そして一曲を極める事で、演奏したときに「この人、出来る人だな」と周囲の評価を得ることもできるのです。

そこからです。一曲を極めてから次の演奏したい曲に移ると、案外すんなり次にやりたかった曲も吹けてしまうものです。

なぜなら一曲目を練習しているときに自ずと自分の弱点が克服され、どんな練習が足りないのかも知ることが出来るようになっているからです。自分の長所と短所が把握できている状態なのであとは足りない技術を埋めていけばいいだけだからです。

まとめ

  • 複数のやりたい曲をいっぺんに同時に練習すると上達は遅くなる
  • まずは一曲を極める事が重要
  • 曲を極めると演奏はもっと楽しくなる
  • 一曲極めれば他の曲も上達がスムーズになる

曲を吹けるようになりたいのは初心者の夢ですが、あれもこれもという思いはぐっとこらえて一曲を極めれば上達は速いです。「急がば回れ」です。

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