トランペットをはじめようと思っても楽器そのものがなければはじめられません。
ということでまずは初心者の楽器購入に関することを書いていきます。
できれば中古よりも新品
楽器を買う場合に中古品が安く売っています。
でも、私としては中古品よりも新品を買いましょう。
なぜかというと、中古品はすでに誰かが使い古したものです。
他人が吹いた楽器には、その人にとって吹きやすい「癖」がついてしまっています。
しかも、ちゃんと整備されているはずですが、弱くなっている箇所もあり、いつ壊れてしまうかもわかりません。
例えばピストンの部分です、そこが曲がった状態になってしまっていると押しても戻ってこずになめらかな演奏が出来なくなります。
これ、ものすごいストレスになります。
いくらしっかりと演奏技術を身に着けても楽器の不具合でうまく演奏できないと「ああ、もう！」とイライラしちゃう事になります。
そしてトランペットというと他の楽器と比べて目立つ場面が多いです。
一時期別の楽器を担当していたことがあるので、その時にトランペットはやっぱり花形の楽器だなと感じたことがあります。
そんな場面でくたびれた楽器だとちょっと…サマにならないかもです(笑)
ですので、できれば新品を買ってください。
予算は5～10万程度
楽器といってもその価格はピンからキリまであります。
数千円で買えるものもあれば、100万近くまで行くものもあります。
では初心者はどれくらいのものを買えばいいのでしょうか。
それはご自分のお財布と相談し、安過ぎず、でも高くはない金額で買ってください。
あまり安すぎますと音がチープですし、自分の中でおもちゃのような位置づけになってしまいます。
逆に高すぎると恐れ多くて触れなくなります(笑)
そういうわけでそこそこの価格の楽器を購入し、まずは使い倒してから高い楽器を購入する形にしてください。
楽器の扱い方がわからない初心者のうちはぶつけてしまったり傷をつけてしまったりいろいろトラブルがあります。
10万円を超える高い楽器に傷をつけてしまうと結構心にダメージがあります。
それで「もう触りたくない」となってしまってはもったいないです。
楽器をぶつけると「ガチン」という結構いい音がするんです。
でもぶつけた部分を見るとグニャっと曲がっていたり、へこんでいたり大きな傷になっています。
・・・声にならない叫びが出ます。しばらく立ち直れません。
直るわけないのにしばらく傷になった個所をナデナデしています・・・。
この心のダメージ、楽器の金額が高くなればなるほど大きくなります。
数千円の安すぎる楽器だと「やっちゃった～。ま、いっか。」となってしまい反省することができません。
そうなると何も気をつけないままガッチンガッチンぶつけてただただボロボロになっていってしまいます。
ぶつけてべこべこになるのが嫌という場合、プラスチックトランペットというものがあります。
その名の通り、プラスチック製の楽器です。
しかし見た目が完全におもちゃです。
音も金属のトランペットのような音にはなりません。
パリッとした伸びやかな音を出したいのであればプラスチックはおススメできません。
精神的にひやひやしすぎなず、楽器と友達になれるちょうど良い価格で選んでみてください。
高いものをおすすめしない理由
先ほど少しふれましたが、あまり高い価格の楽器を買うとさわるのが恐れ多くなってしまいます。
気が付けば部屋の隅っこで埃をかぶるか、単なる観賞用になってしまいます。
これは自分にとっても楽器にとってももったいないことです。
楽器は使えば傷もつきます。ぶつければへこみます。そうなったらどうしようと考えて触らなくなったら買った意味がありません。
なので初心者のうちは傷ついても仕方ないと割り切って、初心者の壁を越えたらそれなりの額の新品を買ってください。
そして2台目のピカピカの楽器でコンサートやライブに出てくださいね。
以上、初心者の楽器の選び方でした。
楽器を買うというイベントは演奏者にとって楽しいものです。
いろいろある中で選び、購入して持ち帰った後に家でケースを開く瞬間というのはテンション上がります！
この時点から、楽しんでくださいね。