正しい構え方で疲れない練習をする

奏者がトランペットを吹いている姿をテレビなどで見ることがあると思います。両手を使っているというのは見ればわかりますが、いざ楽器を前にするとどこをどう持てばよいのかわからないものです。

と言うわけで今回はトランペットの構え方(持ち方)を解説します。「何だそんなこと」と思うかもしれませんが、これが結構重要です。間違った持ち方をするとうまく演奏できなくなりますので、今のうちに正しい持ち方を身につけましょう。

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目次

構え方

まずはトランペットの各部分の名前を画像でご覧になってからお読みください。

※画像は全てクリックまたはタップすると拡大できます。

左手で持つ

まずトランペットを左手で持ちます。

「1番トリガー」に親指を、「3番トリガー」に薬指をかけてください。ただし3番トリガーには必ずしも薬指というわけではなく、手が大きい人の中には中指や人差し指をかける場合もあります。

その辺りは自分の持ちやすい指を選んでください。この持ち方で、トランペットをしっかりと支えましょう。

右手は置くだけ

次に右手です。

1番ピストンに人差し指2番ピストンに中指3番ピストンに薬指をそっと置いてください。フィンガーフックには小指をかけましょう。

右手に力を入れて持つようにしてしまうとピストンを押すことが難しくなります。つまり演奏できなくなってしまうので、あくまで右手はそっと置くだけにしてください。

適度な脱力でリラックス

さて、トランペットを構える時には肩の力、腕の力を抜いてください。胸や背中がこわばっていないか注意してください。無駄なところに力が入ったままだと上手く演奏できません。

視線は前

視線はは水平に前を向いてください。視線だけで音が変わります。上を向くと上ずった音になり、下を向くとくぐもった音になります。

あごは少し引いてください。しゃくりあげてもダメですし引きすぎてもいけません。自分の息の通り道が一番広く開くくらいにしてください。

脇を締めすぎず開けすぎず適度に開ける

脇は少し開けるくらいにしてください。脇をがっちりしめてしまうと息がしづらくなります。逆に開けすぎると腕が疲れます。

パフォーマンスは基本が出来てから

よくテレビとかではプロが上を向いたり横に向いたりと、かっこいい姿で演奏しているのを見ますが、まずはこの基本の姿勢をとって演奏するようにしてください。ちゃんと吹けるようになったら崩してみるのもアリです。

疲れるようだったら持ち方を見直す

持ち方を間違えるとすぐに腕が疲れて練習にならないのでもったいないです。私も最初間違えた持ち方をしたせいで軽い筋肉痛になったり、腕がプルプルしたりしました。

持てなくなると回復するまで吹くことが出来なくなります。これはロスタイムになってしまいます。「なんだか疲れやすい」と感じたらまず持ち方を改善してみましょう。

清潔な状態で構える

楽器も自分も清潔な状態に保つ

ちなみに、持つときは自分が清潔な状態でいるようにしてください。まず汗はふく事です。楽器はツルツルしています。濡れた手で触ると滑ってしまいます

滑ったら最悪落とします。落としたら、ベコベコになります。「修理すればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、完全に元の状態に戻るわけではありません。

楽器の状態が変わるとそれに合わせた吹き方をまた模索しなければいけません。気をつけましょう。

落とさなかったとしても汗のかいた手で楽器をさわり、使った後にお手入れをしないで放置するとメッキがはがれます。すぐ剥がれるものではないですが、ダメージにはなります。

ダメージが積み重なると遅かれ早かれ剥がれますので汗がついたら拭き取りましょう。楽器を長持ちさせるためです。

また、手と腕は綺麗にしてから触れるようにしてください。手についていた汚れがこびりつきます。そうなると楽器が腐食する原因になります。

屋外では汚れに特に注意する

着いた汚れは拭き取れば大丈夫ですが、砂などの硬いものの場合は傷が付くことがあるので要注意です。マーチングなど、屋外で演奏する時が一番危ないです。

汗をかき、砂がついた手で持つと、使用後にメッキの表面が細かい傷で覆われてしまいます。構えた時や持ち替えた時に汗と砂が手の圧力でメッキに傷をつけてしまうのです。

まとめ

  • 構え方
    左手で持つ
    右手は置くだけ

    適度な脱力でリラックス
    視線は前
    脇を締めすぎず開けすぎず適度に開ける
    パフォーマンスは基本が出来てから
    疲れるようだったら持ち方を見直す
  • 清潔な状態で構える
    楽器も自分も清潔な状態に保つ
    屋外では汚れに特に注意する

以上になります。
正しく、綺麗な構え方で気持ちよく演奏してくださいね!

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