トランペットで音が響かない3つの原因

演奏することは、人に見てもらいそして聴いてもらうことです。ですから、練習方法も他の人に見てもらう事は良い事です。そして、見られる・聴かれることを意識すると楽器の綺麗さにも気を配る必要があります。

このことに気を付けると、上達への近道になります。

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姿勢が悪い(下を向いている)

トランペットの練習で私はどうにも「良い音」が出せない時がありました。まだ始めて1か月ほどたって、教則本を見ながら練習をしていくという時期でした。初めて吹けた時は「おお~」と思ったのですが、もうすでにその感動は消えかかっていました。

アンブシュア・アパチュア・姿勢・視線そして呼吸法は一通り学んだつもりでした。

※当サイトの「トランペットの吹き方」のカテゴリーを参照してください。

しかしなんだか吹けない為、顧問の先生に相談することにしました。


トラノスケ
ちゃんと吹いているつもりなんですがなんだか音が響かないんです。

先生
本当に「ちゃんと」吹いているのかな?実際にやってみて。


私は実際にその練習を再現しました。その時譜面台をまだ買っておらず、教室にある普通の机に楽譜を置き、椅子に座ってその楽譜を見ながら吹くという状態でした。

低く、平面の机に置きながらトランペットを吹くことはとても不自然な姿勢になります。どうしても前かがみになり、視線も下に落ちます。顔自体が下を向いてしまうことになるのでトランペット自体も下を向きます。

前かがみになって下を向くということは、呼吸をするにはとても難しい姿勢です。気道が狭くなっておりますし、肺も膨らみにくいのでブレスなどできません。

これでは「ちゃんと」吹いていることにはなりません。無意識に間違ったやり方になってしまっていたのです。

譜面台を使用し、姿勢を正す

改善策としては、譜面台を使用するということでした。譜面台を借り、ちょうど視線が地面と水平になる位置に楽譜を置きました。すると自然と姿勢はよくなります。背筋は伸び、顔と視線は前を向き、トランペットも地面と水平になりました。

呼吸はとてもしやすくなり、楽な姿勢です。そして実際にトランペットを吹いてみたのです。とても伸びやかな響きある音に変わりました。


トラノスケ
おお・・・

先生
だろ?「ちゃんと」っていうのは知ってるとかやってるつもりじゃダメだよ。


このように、トランペットだけが音が響くものなのではなく、体全体で響かせるものなのです。

楽器は汚れていると音は響かない

楽器に原因がある場合もあります。

それから10日ほど経ちました。姿勢・視線など、気を付けるべき基本的なことはちゃんとしています。譜面台も買いましたし、前回の過ちはもうしていません。それでもスカスカの響きが無い音ばかりが出ていたのです。

おかしいと思い、先生に相談をしました。


トラノスケ
また音が響かなくなってしまって…

先生
今回はちゃんとやってるんだよなぁ…楽器かな?ちょっと楽器みせて…って汚い!!!


この1ヶ月以上、楽器の手入れなどやっておりませんでした。長時間練習はしましたが、洗浄はやっておらず、楽器には汚れが溜まりに溜まってしまっていました。

内部に汚れがこびりつき、それが音の響きを吸収してしまっていたのです。そのため吹き方を改善してもなんの効果もなかったというわけです。

直ちに洗浄をしました。管の内部にフレキシブルクリーナーを使って汚れを落とします。そして流水で汚れを洗い流すと、見違えりました。

汚い下水管内部のような状態から、ツルツルの光を反射する綺麗な状態になったのです。再度、吹いてみると吹きやすく響きある音が鳴り響きました。

楽器には汚れが溜まります。月に一度は楽器の内部を洗浄してください。

お手入れ方法は「トランペットのお手入れを参照してください。

トランペットが故障していたら即修理

当たり前ではありますが故障していたら出る音も出ません。管に穴なんて開いていたらどうにもなりませんね。

貧乏でガムテープで穴をふさいでいた楽器を使っていたエグイ時期もありましたが、まともな楽器にかえたらだいぶ変わりましたよ。

ケチらず、お金を使うところでは使いましょう。

まとめ

トランペットの音が悪くなる理由には3つあります。

  1. 姿勢が悪く下を向いている
    ⇒姿勢を見直し、正しい吹き方をしてください。そしてトランペットだけで音を響かせるのではなく、自分の体で音を響かせ増幅させるイメージを持ってください。
  2. トランペットの汚れ
    ⇒楽器を手入れすることで改善します。
  3. トランペットが故障している
    ⇒楽器屋さんに修理に出しましょう。

吹き方と手入れは常に気にして、人に見られることを意識して練習をしていくと充実したものになります。ついつい忘れてしまいますが、上達への避けて通れない道です。

どうぞ、お忘れなく!

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