アパチュアできれいに唇を振動させる

トランペットの吹き方

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トランペットと、奏者をつなぐもの、それは「唇」です。今回はその接続部分である唇のことを書いていきます。

目次

アパチュアとは

まず、これは別の記事で説明しましたが「アンブシュア」とは唇のまわりの形や顔の筋肉の動きです。

それとは別に「アパチュア」というものもあります。アパチュアとはアンブシュアで作った口の形の中央部分にある上唇と下唇の隙間が空いた部分です。

この隙間から吹いた息がトランペットに入ります。そしてこのアパチュアが振動し、それがマウスピースに伝ってトランペットの音が出ます。

アンブシュアとは違うものですが、それと密接に関係するものです。アンブシュアの形とアパチュアの働きによって、音の質というものは大きく変わります。

つまり、この楽器と体の接続部分が正しい状態でないと楽器や体調が最高のコンディションでも最高の演奏はできません。

音がこもる、雑音が入る、音が出ないなどの「おかしいな」と感じることが合ったら「アパチュア」のチェックをしてみてください。

アパチュアのチェック

トランペットを吹きながら実際にアパチュアのチェックをしてみてください。

アパチュアは開いているか

そもそもアパチュアが開いていなければ音は出せませんね。でも音の高低によって少しだけ開け方に違いがあるので下記をご覧ください。

まず高音を出す時はアンブシュアを変える必要はありません。本来変えてはいけないですがね。

しかしアパチュアは少し小さくすると高音が出るようになります。あくまでも少しです。水が出ているホースの先端部分を狭くするのと同じです。

逆に低音を出す時はホースの先端を狭くしていたのを元に戻します。つまり、アパチュアを広くします。

というわけで、開きすぎ・閉じすぎでは音が出にくいです。アパチュアを微調整して適度な広さというものを探してください。

安定しているか

1つの音を伸ばしているときに、アパチュアが大きくなったり小さくなったり、ブレが発生してはいませんか?

安定したアパチュアで演奏することがきれいな演奏をするための絶対条件です。アパチュアのブレはすなわち音のブレです。一定に音を伸ばしているはずなのにフニャフニャした音になっては格好悪くなってしまいます。

唇は固くなっていないか

アパチュアが固まってしまい(力が入ってしまい)、唇の振動が出来なくなっていては音は出なくなります。

唇が固くなっていないか確認し、かたくなっていたらマウスピースから唇を外し「プルルルル」と唇を震わせてほぐしてください。また唇が疲れてしまっている場合があります。適度に休憩をとってください。

安定して振動しているか

なめらかに音が出る振動をするようにしなければなりません。

壊れかけのモーターのように回ったり回らなかったり、回っても遅くなったり早くなったりしては音が乱れてしまいます。新品の、電力がちゃんと供給された状態のモーターをイメージして吹くと良いでしょう。

唇が一定の間隔で震えているか、それを意識してください。唇をマウスピースに押し付けてしまっていないか、アンブシュアの形は正確か、息は一定に出しているかを総合的にチェックしてください。

まとめ

アパチュアとはアンブシュアで作った口の形の中央部分にある上唇と下唇の隙間が空いた部分

アパチュアのチェック項目
・アパチュアは開いているか
・安定しているか
・唇は固くなっていないか
・安定して振動しているか

いかがでしたか?正しいアパチュアで良い音を目指してください!

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