曲を演奏する時、楽譜が配布されますね。練習用の曲、課題曲、自由曲などなど。
とはいえ、どう練習すればいいのか…ちょっとわからないですね。楽譜通りに吹けるようにするというのはまず当たり前ですが、練習の仕方を今回は書いていきます。
目次
曲を自分にインプットする
まず覚える
最初に自分が演奏する曲を聴いて聴いて聴きまくりましょう。その際に自分のパートだけではなく、メロディーと伴奏の関係性を考えて全体の調和を考えて聴くといいです。
何回も聞いて、一曲を楽譜やスコアを見ずに鼻歌でフルで歌えるようになれば今後の練習がしやすくなります。
その上で、次に自分のパートの部分を重点的に聴くようにしてみてください。その曲の中で、自分の役割を知るようにしてください。この部分では主役、この部分では他の人の引き立て役、リズムをとる役…などです。
楽譜の大まかな部分は暗譜しちゃいましょう。その方が後々演奏しやすくなります。楽譜に気を取られて演奏するよりも、楽譜を理解して曲のイメージやメッセージ性を自分のものにしたうえで演奏した方が、その曲に魂を入れることが出来ますからね。なので楽譜は早いうちに暗譜しておいてください。
曲を理解する
そしてその曲の事を理解してください。何を表現しようとしている曲なのか、曲のメッセージがあるはずです。荒々しく聴く人を盛り上げる曲なのか、しっとりと癒す曲なのか…などです。
ただ楽譜通りに演奏するだけならば、パソコンの作曲ソフトかなんかに打ち込んで再生すれば済む話です。しかし実際に演奏するのは人間なんです。そして作曲者も人間です。
その曲の背景(作られた時代の事や作曲者の心境)を知り、理解することで作曲者が表現したかったことを自分に取り込むことで演奏する下地が整います。
人によってどう理解しているかは違います。十人十色です。独りよがりに理解するのではなく、ほかの演奏者がいればその人たちと話し合ってお互いを尊重しながら一つの見解を出すと、今後の演奏がやりやすくなります。
イメージする
曲を理解したら自分ではその曲をどう表現できるかイメージしてみましょう。荒々しい曲ならば刺すような音にしよう、しっとり系なら間接照明のようなやさしい音にしよう…などです。
ここも他の演奏者と話してイメージをしていってください。他の演奏者とイメージがかけ離れていると合奏時にぶつかり合ってしまい、調和がとれなくなります。
曲のイメージを実現する
歌う、歌い倒す
自分の曲のイメージが出来たら声に出して歌ってみましょう。楽器ではなく、まず歌うのは自分でつくったイメージをちゃんと具現化するためです。
もし歌わずにすぐ楽器での練習に入ってしまうと、「あれ?どう演奏しようとしてたっけ?」となってしまいます。
音楽は感覚でやるものだと考えます。なのでイメージをかっちりさせておかないと、いろんな音を聴いたり出したりしているうちにそれが消えてしまいます。
その為に歌って自分の脳から体にイメージをしみ込ませるのです。
楽器で演奏する
いよいよ楽器での練習です。いよいよです。インプットしなければアウトプットは出来ませんので、楽器を練習するまでの間にここまで時間がかかってしまいました。
では、イメージが体にしみ込んだら、楽器で演奏してみましょう。あとは演奏するだけなので自分のイメージしたとおりに演奏できるよう練習をするだけです。
そして、技術的に出来る部分と出来ない部分を明確にしてください。その上で出来ない部分を出来るようにする練習に移れば効率よく練習が出来るようになります。
技術さえ習得でき、高い技術で演奏できれば良いというわけではありません。曲のイメージを、その技術でどのように再現できるかが演奏の根本であり理想だと私は考えます。
まとめ
- 曲を自分にインプットする
1.まず覚える
2.曲を理解する
3.イメージする - 曲のイメージを実現する
1.歌う、歌い倒す
2.楽器で演奏する
いかがでしたか?
曲を演奏するというのは、楽譜を読んで技術的に吹けるようになるだけではありません。その曲を自分のものにして表現するものです。あなたの心と技術で、曲に命を吹き込んで下さいね。